クラブを育てるとは人を育てる

N P O法人アクート岡山サッカークラブジュニアユース担当の秋田です。

今年はユースもジュニアユースもなかなか結果が出ない。
そんな年もあります。

J1でも上位だったり、下位だったり、2部に落ちたり・・・
それが面白いのもサッカーというスポーツ。

長年かけて右肩上がりに上昇していくクラブがいきなり消滅する可能性もある。
増えたり減ったりしながら、ずっと続いていくクラブもある。
ずっと強かったチームがだんだん下がっていくクラブもある。
いきなりクラブを立ち上げて、数年で消滅していくクラブもたくさんある。

いろんなスタイルのクラブはありますが、アクート岡山サッカークラブは目指すところが違います。

「地域に根ざし、100年続くクラブを作る」

クラブが創設して14年の月日が流れました。
卒業生もたくさん輩出しています。
最近、クラブを卒業した選手たちが練習に参加してくれたり、指導者としてクラブのお手伝いをしてくれています。

地域に根ざしたクラブにするには、人と人の繋がりが大事です。

ベルギーのあるクラブの育成ではこう言われています。
「サッカーは人が作るもの。選手、指導者、サポーター、レフェリー、クラブ関係者、マスコミ関係者、代理人、施設管理者など。だからこそ、その人たちを大切にする」

選手同士が繋がり、指導者同士、関係者同士が繋がり、地域と繋がり、アクートを中心に大きな繋がりができ、地域を代表するスポーツクラブになっていくと思います。

ジュニアの選手コースを作らないのもその理由です。

ジュニアの選手コースを作ると、地域のスポ少から多くの選手を奪うことになります。
せっかくその地域の方が、善意で作ったスポーツ少年団。
選手コースを作ることは、地域のスポ少の弱体化に繋がり、人が集まらなくなると廃部になり、指導者もやめてしまいます。

それは、サッカーの普及をも邪魔してしまいます。

アクートのジュニアは、スクール活動です。
サッカーを始めたい子供が気軽に始められ、サッカーを好きな子供が集まり、また上手くなりたいスポ少の子供達が練習にくる。

それを目指しています。

ジュニアを立ち上げて2年後に、ジュニアユースを立ち上げ、3年後に岡山県初のなるユースを立ち上げ、2年前に卒業生を中心とした、岡山県出身者限定の社会人フットサルチームが立ち上がり、地域に根ざした、人と人のつながりを大切にしたクラブへと成長しています。
アクートの選手から指導者への循環も始まっています。

小さな人の輪が年月とともに巨大な人の輪になっていく・・・
そうなった時に、100年続くクラブになるものと考えています。

GKスクールの開講も9月からスタートします。
GK指導者も選手からコーチへの循環が始まります。

※保護者の皆さん、一読ください。
創部当初から、アクートも同じ考えです。

「サカイク」の記事
「忘れ物をしたら試合に出られない。届けるのが親の愛情じゃないか問題。」