NPO法人アクート岡山サッカークラブジュニアユース担当の秋田です。
2018年5月12日(土)の練習試合は、岡山セゾンとしました。
場所は岡山ドームスポーツ広場北側G南側Gを2面使って、A戦B戦、同時進行で練習試合でした。
セゾンは人数が多いので、中3、中2、中1と3チーム組めましたが、アクートは土曜授業、土曜参加、怪我人もあり10名欠席していたので、中2中3のAチームと中1のBチームの2チームで戦いました。
セゾンは県1部リーグで格上の相手です。
どう攻略するか、これまでの戦い方にあらたなオプションを加えながら、進化をはかる1日でした。
これまでのハイプレス&マンツーマン&ミクロの崩しに、攻守でフォーメーションを変えるバージョンもいれてみました。
攻撃は3−2−5で、守備になると5−4−1になる戦い方です。
守備はやや2ブロックのゾーンで守る感じなので、マンツーマンをずっとやってきた選手は、お互いの距離を縮めること、相手にプレスにいくタイミングなど、戸惑う場面がいくつもありましたが、これも毎回やりながら慣れていくことが大切です。
フォーメーションがゲーム中に変わる「可変システム」は、世界の主流で、対応できない選手は活躍できないのが現状です。
中学生は、すぐに上手くいく戦法に戻ろうとします。
自分のスタイルに戻るのは楽ですが、成長はしません。
フォーメーションを変えるとコミュニケーションが必要なので、だまってやる日本人は好まない選手が多い。
そして、そのスタイルを相手に攻略された時は、何もできなくなってしまいます。
何もできなくなる時点で失敗です。笑
どの相手と戦っても、対応したり、変化したりして、何かをできるようにならないとサッカーの上達はしないのです。
「なぜ日本は現在世界ランキングが60位なのか?」
日本は何をやっても世界トップクラスを実現できる国です。
製造も金融も。
アニメもオタク文化も食も。
多くの国が憧れる日本。
勤勉で努力家で研究熱心な日本人。
Jリーグ発足20年を超えた日本、海外に多くの選手が昔と比べると渡っています。
そんな日本人が、現在FIFAランキング60位。
日本人らしくない姿です。
なぜこんなことになっているのか?
多くの指導者と議論を重ねてきましたが、おそらくこうだろうと思います。
日本は和を重んじる組織社会。
欧米は個を重んじる個人社会。
遊びが原点のスポーツの捉え方が違う。
日本は普段が組織社会だから、遊びは個人主義に傾く。
ゲーム、漫画、孤食、ネットカフェ、一人遊び・・・
欧米からは生まれない文化。
スポーツも個人種目の強い日本。
サッカーはリフティングや技術練習を楽しい感じ、そこからサッカーというスポーツに入っていく。
指示やコミュニケーションが欠落しがちな日本人。
欧米は普段が個人主義だから、遊びは組織守備に傾く。
サッカーはゲームが中心で、みんなでどう攻略するかがサッカーだと思っている。指示もコミュニケーションもそれがゲームだから普通にできる。
一人で打開しようとする日本人。
チームで打開しようとする欧米。
だから、日本は戦術や戦略が大人になってからと思っている。
以前スペインに行った時に、弟の案内で、マドリードのクラブチーム「ラージョ・バチェカーノ」の育成の視察にいきましたが、小学生でもリフティングする選手はいません。
技術だと日本が圧倒的に上手い気がした。
ところがそんな小学生がゲームが始まると、技術がなくても、全員がオフ・ザ・ボールで大人のように動いていたし、サッカーを知っている動きでした。
日本の風土がサッカーにも影響していることに気づかずに努力した結果が、日本人にふわさしくないランキング60位という結果につながり、一向に改善しない現状が続いているように思います。
アクート岡山はそんな日本サッカー界の現状に一石を投じ、日本サッカーが世界からも認められる日を夢見て、育成も頑張っていきたいと思います。